春を代表する山菜といえば、淡い緑がかわいらしいふきのとうではないでしょうか。小さなつぼみのほろ苦さを口にすると、春がもうすぐなのを感じます。
ほろ苦さは新陳代謝を促す効果もあるそうで、からだが冬から春へ変わるのを手伝ってくれるのでしょう。
春先の山菜たちは油と相性がよいので、シンプルな天ぷらだけでなく、かき揚げでもお楽しみください。
- ふきのとう…4~5個
- 乾燥桜えび…5g
- スナップえんどう…4本
- 片栗粉…大さじ1/2
- 小麦粉…大さじ2と1/2
- 冷水…大さじ3
- 揚げ油…適宜
- 長芋(直径5cmくらいのもの)…10cm
- そば(乾麺)…160~200g
- 水…550cc
- 昆布…10cm
- かつお節…10g
- しょうゆ、みりん…各65cc
- アカキャベツのスプラウト…少々
- 塩…少々
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
466kcal | 20.7g | 2.4g | 85.2g | 5.8g |
※1人分の栄養成分です。
作り方
1.そばつゆをつくる
鍋に水500ccと昆布をいれて弱火にかけ、煮立ちそうになったら昆布を取り出し、そのまま1~2分沸騰させます。
火を止めて水50ccを加え、さらにかつお節も加え、1~2分経ったらかつお節をこします。
取った出汁にしょうゆとみりんを加えて火にかけ、煮立ったら火を止めておきます。
2.長芋をたたく
長芋は皮をむき、ラップやビニール袋に包んですりこぎで細かくなるまで叩いておきます。
3.スナップえんどうとスプラウトの下準備をする
スナップえんどうは洗って水気をふきとり、筋をとっておきます。スプラウトはあとで飾りに使いやすいように、切り取らずスポンジのまま洗い水を切っておきます。
4.かき揚げの準備をする
ふきのとうは茎や外側の葉の汚れたところを掃除し、縦に4つ割りにし、桜えびとボールにいれ、片栗粉を全体にまぶしておきます。
5.そばをゆでる
熱湯でそばをゆで、よく冷水で洗いザルにあげておきます(※かき揚げの準備をする前にお湯を沸かしておくと段取りがスムーズです)。
6.かき揚げとスナップえんどうを揚げる
フライパンに2cm深さくらいの揚げ油を熱します。冷水に小麦粉を加えて菜箸で切るように1、2回さっくりと混ぜ、ふきのとうと桜えびを加えたらさらにざっと混ぜあわせます。
油が170度くらい(衣を落としたらすぐ上がってくる)になったら、浅いお玉や大きめのスプーンで4等分にしたかき揚げの具を油の中に静かに入れていきます。
固まってきたらフライ返しなどを使い反対側も揚げます。途中スナップえんどうも一緒にあげ、軽く塩をふっておきます。かき揚げが固く軽くなったらできあがりですので、上げて油を切っておきます。
7.仕上げ
器にそばを盛り、かき揚げ、長芋、スナップえんどうを盛りつけ、温めたそばつゆを注ぎます。スプラウトを天盛りに飾ります。
- ふきのとうは切るとアクですぐ変色してしまうので、揚げる直前に切りましょう。
- かき揚げはあまり触るとくずれてしまうので、衣がしっかりとくっつくまで、触らないようにしましょう。散ってしまった具は、衣が固まらないうちにそっと中央へ寄せるようにしてください。
- 天盛りにアカキャベツのスプラウトを使いましたが、季節の野菜の浜防風(ハマボウフウ)や芽じそ、かいわれ大根などでもOKです。
- ふきのとうだけでなく、油と相性のよい春の山菜でもお試しください。たらの芽、こごみ、菜の花や根三つ葉をげてもおいしいですよ。