マクロビオティックという言葉は馴染んできたとしても、巷ではまだまだマクロビオティックの本質をちゃんと理解していない人が多く、ベジタリアンとマクロビアンを同一のものと考えている人も少なくありません。
しかし、この両者は似て非なるものです。
その違いを説明すると長くなってきますが、今回は食事のとり方における大きな違いをわかりやすく簡単にご説明します。
食べ方に違いがある
一口にベジタリアンといっても、ベジタリアンにはさまざまなタイプがありますが、おそらくみなさんが認識しているのは「ビーガン」と呼ばれるベジタリアンのことでしょう。
ベジタリアンとは「菜食主義」という意味で、マクロビアンとは「穀物菜食」という意味です。
これだけでは違いがはっきりしませんが、ビーガンは野菜以外のものを一切口にしない完全菜食主義ですが、摂取する野菜に関しては一切の取り決めがありません。
肉や乳製品などを避け、野菜オンリーの食生活を送ればいいというのが基本です。
しかし、マクロビアンはこのビーガンとは大きく違ってきます。
ただ単に野菜や穀物を食べればいいというものではなく、身土不二と一物全体という2大原則と陰陽論のもと食材の選定方法が明確に決められているのです。
季節や環境、食材状態に手を加えず、あるものをありのまま逆らわず食べることを基本とし、その食材も陰と陽に選別され、偏らない中庸のバランスを意識した食べ方をすることが原則となっています。
つまり野菜ならば何でもいというビーガンに対して、マクロビアンにはこと細かい摂取方法が決められているというわけなのです。
これは両者の根底にある思想が大きく影響している結果ですが、食べ方だけでもこれだけ大きな違いがあるというわけなのです。