マクロビオティックの陰陽論

マクロビオティックを行っていく上で重要となってくるのは、身土不二と一物全体という2大原則です。

しかし、マクロビオティックを語る上で忘れてはならないもうひとつの重要ポイントがあります。

それは「」と「」です。

日本や中国では東洋思想という欧米思想とは全く観点の違った考え方のもと発展してきました。これらは未だいたるところに根強く残っており、欧米化した日本においても時折顔を出すこととなります。

この思想の中には「陰陽論」と呼ばれる考え方があり、森羅万象この世のすべては「陰」と「陽」の両側面を併せ持つと考えられています。

この「陰陽論」もマクロビオティックを行っていく上で大きなウェイトを持っているのです。

陰陽論とは?

マクロビオティックは、身土不二と一物全体の2大原則より「季節や環境、状態に手を加えず、あるものをありのままに逆らわず食する」という考え方が基本となっていますが、この陰陽論はその食べ物の取捨選択時に用いられます。

マクロビオティックでは食べ物を「陰」と「陽」に分けており、口にするものは陰にも陽にも偏りすぎない食材を選んで中庸(ちゅうよう)の食事ができるように心がける必要があります。

つまり、中庸の食事が体のバランスを整えるには一番いいと考えられているのです。

陰の食材としては大根の葉、小松菜、白菜などがあり、陽の食材としてはごぼう、かぼちゃ、人参などがあります。

陰と陽の食材は「若杉ばあちゃんの陰陽表」がとてもわかりやすくおすすめです。

またこれら陰と陽の食材は季節や体の状態によって摂取するバランスも変わってきます。

体が陽の人は中庸よりもやや陰の食材を多く、逆なら陽の食材を多く摂ることが奨められています。

また冬になれば陰性、夏ならば陽性が高くなるので、季節によっても食材の陰陽バランスを変えるというわけです。

つまり、常に中庸の食事がとれるように陰陽バランスを考えた食材を摂ることが、マクロビオティックを行う上では欠かすことのできない大原則となっているということですね。